
ストレスと適応障害 つらい時期を乗り越える技術
岡田尊司
幻冬舎 / 201305
この本について
仕事の負荷がじわじわ積もって、気づけば寝ても回復しない感じが続く時期ってありますよね。やる気がないわけじゃないのに、頭がずっと同じことを考え続けてしまう。自分の問題解決力が落ちたのか、それとも環境のせいなのか、その判断さえつかなくなる。僕も似た状態にハマっていた頃、この本の抜粋に何度も救われました。 特に刺さったのは、ストレスの正体を「細胞レベル・内分泌系・自律神経系」で捉え直す視点でした。気合いの問題じゃなく、身体が容量オーバーを起こしているだけだと知ると、無理に踏ん張る発想が少し弱まります。また、反芻思考への対処や、五十点で満足する意識の持ち方など、実際の生活で使える「小さな切り替え」が丁寧に書かれていて、読みながら呼吸が楽になる感覚がありました。そして何より、合わない環境にしがみつくより、期間を区切って見切りをつけるという発想が、逃げではなく「自分を守る選択」なんだと腑に落ちます。 無理して周囲に合わせようとしがちな人や、完璧主義のクセで自分の限界が見えにくくなっている人には特に刺さるはずです。大げさな成功論ではなく、「実際にどうやってこのしんどさを越えるか」に寄り添ってくれる一冊でした。
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