
FinTechの法律 2017-2018
増島雅和、堀天子、石川貴教、白根央、飯島隆博
日経BP / 2017-07-21
この本について
金融まわりの仕事をしていると、「技術は進んでるのに、法律はどう絡んでくるんだっけ…?」と急に不安になる瞬間がありませんか。特に銀行とスタートアップの協業とか、データ連携まわりとか、なんとなく理解したつもりで進めてしまうところほど、あとで足元がふわっとする感じがあります。僕自身、まさにそこで迷っていた時期にこの本に助けられました。 この本がいいのは、FinTechを持ち上げるんじゃなくて、“制度がどう動いたか”を地に足ついた形で教えてくれるところです。たとえば銀行の5%ルールが緩和された意味を、協業スキームの現実として説明してくれるし、口座データを外部に開放する流れも「ユーザーの意思が前提」という視点で整理されています。さらに、資金移動業やファクタリング、クラウドファンディングなど、似ているようで規制が全く違う領域も、具体的にどこが違うのかを丁寧に追ってくれます。法律を知るというより、「どこからどこまでが許されているのか」を地図として持てる感覚に近いです。 FinTechという言葉の温度が落ち着いた今こそ、現場で判断に迷ったり、サービスの構造を整理したい人には刺さると思います。特に、新規事業やプロダクトに関わる人で、法務と現場の間に立つことが多い人にはちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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