
完全なる経営 (日本経済新聞出版)
アブラハム・マズロー、金井壽宏、大川修二
日経BP / 2001-12-17
この本について
最近、「自分のしている仕事に誇りを持てていない気がする」とか、「細切れのタスクばかりで、自分が何者なのか分からなくなる」といった声をよく聞きます。正直、僕自身もそういう時期が定期的に来ます。働いているはずなのに、自尊心だけがじわっと削られていくあの感覚です。 『完全なる経営』は、そんなモヤモヤをいきなり解決してくれる本ではありません。でも、なぜ仕事が人を弱らせるのか、逆になぜ一部の仕事は人を育てるのか、その前提から問い直してくれます。マズローは「人間は本来、働きたいし、創造したい」と言い切るんですが、その欲求を押しつぶしているのは環境のほうだと淡々と示していきます。自分の意志とは無関係に、利他的な行動が自分の利益にもつながる組織はつくれるという視点は、今の仕事に向き合う姿勢を少し変えてくれました。誰かに貢献することが自己犠牲じゃなく、自分の成長にも跳ね返る構造がありうると知ると、日々の判断の基準も変わります。 特に、「自分が重要だと思える仕事に関わっているか」という問いは、僕も読んだあとに何度も立ち返りました。仕事の意味づけを変えたい人、あるいは組織が人を成長させるって本当に可能なのかと半信半疑でいる人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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