
プライベートバンカー 驚異の資産運用砲 (講談社現代新書)
杉山智一
講談社 / 2018-03-15
この本について
お金まわりの判断って、結局どこまで自分で根拠を持てるかが勝負だと思うんですが、実際には「今の市場ってどう見ればいいんだっけ……」みたいな曖昧さを抱えたまま動いてしまうことが多いですよね。手数料の仕組みやレバレッジの可否みたいな、土台の部分を理解していないまま比べようとして、さらに混乱したりもします。 この本は、派手な“成功の法則”ではなく、プライベートバンカーが現場でどう判断しているのかを細かく描いてくれるので、自分の資産運用の見方がじわっと変わります。顧客側の都合で動かざるをえない日本の金融機関と、顧客の残高がそのまま収益につながる海外プライベートバンクでは、なぜ対応が違うのか。レバレッジを効かせられる商品とそうでない商品では、どう利回りが変わるのか。こういう仕組みの理解が進むと、「この提案って誰のためのもの?」と冷静に考えられるようになります。 自分の判断軸を持ちたい人にとっては、実務の裏側を知ることで、無理に売買を迫られたときの違和感の正体もつかめますし、海外保険やオフショア構造がなぜ使われるのかも、単なる“裏技”ではなく合理的な背景として見えてきます。派手な話に振り回されず、資産運用をもう一段深く理解したい人に刺さる一冊だと思います。
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