
会社人生、五十路の壁 サラリーマンの分岐点 (PHP新書)
江上 剛
PHP研究所 / 2018-07-13
この本について
五十代が近づくと、急に「今のままでいいんだろうか」と落ち着かなくなる瞬間があります。部下との距離感もつかめないし、会社の方針にも腹落ちしなくなる。かといって転職に踏み切るほどの自信もない。そんな宙ぶらりんな気分のまま、日々だけが流れていく感じ、よく分かります。 この本は「五十代ならこうすべき」という断定というより、著者自身の失敗や迷いを通して、どうやって現実と折り合いをつけるかを静かに示してくれます。若い部下の意見に耳を傾けるという地味な行動が、実は一番効くこと。尽くしたのに…とつい言い訳を積み上げてしまう自分を、一度「のに」から解放してみること。そして、業績でもキャリアでも、結局は現場との関係性がすべてだという視点。どれも当たり前のようで、自分の生活に落とし込むとかなり重みがあります。 読みながら、「五十代からでも専門性は積めるし、人としての姿勢がものを言うんだな」と腹に落ちていく感覚がありました。派手な逆転ではなく、これからの十年をどう穏やかに、でも確かに積み直すか。そのヒントが静かに積み上がっています。 特に、会社にうっすら居場所のなさを感じ始めた人には刺さると思います。自分の立ち位置を見直したい時に、机の端でそっと開くのにちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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