
歴史の勉強法 確かな教養を手に入れる (PHP新書)
山本 博文
PHP研究所 / 2017-11-15
この本について
歴史の本を読んでも、内容が頭に入らないままページだけが進んでいくことってありませんか。地名や人物が出てくるたびに「あれ、これどこだっけ」と立ち止まってしまい、通史の本を読み返す気力も湧かない。自分もずっとその沼にいましたが、この本はそのモヤモヤに少し風を通してくれました。 面白いのは、歴史を“情報”として覚えるのではなく、今いる場所や自分の足で歩ける世界と結びつけてくれるところです。切絵図を片手に上野を歩いたり、洛中洛外図を拡大して眺めたり、横須賀製鉄所や草戸千軒がどう復元されているかを確認したり…。知識が地面に着くと、あいまいな時代像が少しずつ輪郭を持ち始めます。倭迹迹日百襲姫命や箸墓古墳の話のように、教科書ではさらっと流れていく部分に、複数の史料がどうつながっているのかを具体的に示してくれる点も、理解の“取っかかり”になりました。 もうひとつ嬉しかったのは、歴史の見方そのものが、思った以上に自由でいいのだと教えてくれるところです。地図で時代をつかんでもいいし、建物から攻めてもいいし、制度や官職の仕組みから入ってもいい。自分が「ここが気になる」と思った入口から入っていいんだ、と肩の力が抜けます。 歴史が苦手というより、「点が線にならない」ことでつまずいている人に特に刺さる一冊だと思います。知識が急に増えるというより、目の前の世界の見え方がじわっと変わるタイプの本です。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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