
アリエリー教授の「行動経済学」入門-お金篇- (早川書房)
ダン アリエリー、ジェフ クライスラー、櫻井 祐子
この本について
お金の使い方って、気づけばその場の「なんとなく」で決めてしまうことが多くないでしょうか。あとから振り返って、「あれ、別の使い道をちゃんと考えてなかったな…」と少しモヤっとする。自分もよくあります。頭では慎重に選んでいるつもりなのに、実際は目の前の選択肢に引っ張られているだけ、みたいな瞬間があるんですよね。 この本が面白いのは、そういう“判断のクセ”を責めるわけでもなく、目の前で起きている思考のズレを見える形にしてくれるところです。たとえば、同じ300ドルでも「CD専用」と言われたほうが魅力的に感じる理由とか、スープ皿の減り具合で満足度を決めてしまう話とか、日常のちょっとした場面に自分の判断そのものが揺さぶられているのがよくわかります。機会費用を考えられないのは意志が弱いとかじゃなくて、脳のほうがそもそも抽象的な価値を扱うのが苦手なんだ、という視点はけっこう救われました。 読んでみて、「お金の使い方を上手くしたい」というよりも、「自分の判断がどこで偏りやすいのか」を知りたい人に向いている本だと感じました。正しさを押しつけてこないので、生活の中でちょっとずつ行動を変えたい人にはとくに合うと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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