
図解 人材マネジメント入門 人事の基礎をゼロからおさえておきたい人のための「理論と実践」100のツボ 「理論と実践」100のツボシリーズ
坪谷邦生
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2020-05-28
この本について
仕事の方針を決めるとき、「そもそも自分の会社は何を目指しているんだろう」とか、「この判断って本当にチームのためになっているのか」と迷うことがよくあります。メンバーとの対話も、採用の基準づくりも、正解が見えないまま手探りで進めている感覚が続くと、どこか落ち着かなくなるんですよね。 この本は、そういう“地に足がつかない感じ”を少しずつ整えてくれる一冊でした。たとえば、ドラッカーが言う「われわれの事業は何か」という問いのように、まず自分たちの仕事の土台を定義するところから始まります。また、「やってみせ、言って聞かせて…」に象徴されるように、人が育つプロセスを丁寧に見ていく視点も多いです。派手なカリスマ性ではなく、窓と鏡を使い分ける静かなリーダー像が紹介されているのも印象的で、自分の普段の行動を振り返るきっかけになります。 さらに、採用の場面で抽象論に流れず、候補者の具体的なエピソードを見る重要性や、メンバー一人ひとりがキャリアの主体者だという前提など、実務でそのまま使える視点がいくつもあります。リモートワークや複業が普通になった今、短期と長期の間で揺れる判断にもヒントが多いです。 「成果は求められる。でも人も大事にしたい。そのバランスが難しい」と感じている人には特に刺さると思います。理論と実践の往復を、背伸びしすぎずに続けたいときに置いておきたい本です。
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