
HUMAN+MACHINE 人間+マシン―AI時代の8つの融合スキル
ポール・R・ドーアティ、H・ジェームズ・ウィルソン、小林 啓倫、保科 学世
この本について
AI をどう仕事に馴染ませればいいのか、日々試しながら手探りで進んでいる人、多いと思います。自動化の波は来ているのに、現場のプロセスは古いまま。部門ごとにデータが分断されていて、「そもそもどこから手をつけたらいいんだろう」と立ち止まってしまう感じ、僕もよくあります。 この本が助けてくれたのは、いきなり人間と AI の高度な協働を目指す必要はなく、まずは土台づくりから、という非常に現実的な視点をくれたところです。ルーチンを自動化して余白を作り、従業員の可能性を引き出してから次のステップに移る。その順番を丁寧に説明してくれるので、「焦らなくていいんだ」と思えました。また、ミッシング・ミドルという概念を通して、人とマシンがどう役割を補い合うのかを具体的に考えられるのもありがたかったです。単に技術の話ではなく、仕事の再設計や新しい役割づくりまで踏み込んでいて、実際の現場で何を変えればいいのかが見えてきます。 さらに印象的だったのは、AI を活かす組織には、データが自由に流れる状態や、実験を繰り返せる環境、責任ある使い方へのコミットなど、いくつかの共通点があると指摘していたこと。どれも派手ではないけれど、明日からの動きを確実に変えてくれる視点でした。 今の仕事のプロセスに「このままでいいのかな」と薄い不安を抱えている人に刺さる一冊です。
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