
プリズン・ブック・クラブ――コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年
アン・ウォームズリー、向井和美
紀伊國屋書店 / 2016-08
この本について
仕事でも日常でも、人と話していて「自分だけ何か大事なところを見落としている気がする」ときがありませんか。読んでも考えても腑に落ちないまま、ひとりで抱え込んでしまう感じ。僕もよくあります。 『プリズン・ブック・クラブ』を読んで驚いたのは、その行き止まりみたいな瞬間が、他者の視点によって静かにほどけていく場面が何度も描かれていたことです。受刑者たちが本を読み、語り合い、まったく別の読み方を示すことで、同じ物語が違う深さをもって迫ってくる。自分では拾えなかった「やさしさ」を誰かが見つけてくれる、そんな瞬間が積み重なっていきます。読書って、ひとりでやる行為だと思い込んでいたけれど、本当は他者のまなざしが混ざったときに世界が広がるんだと気づかされました。 もうひとつ、この本が効くのは「居場所ってどう作ればいいのか」という問いに対して、派手さはないけれど確かなヒントがあるところです。彼らにとって読書会は、逃げ場であり、自分を保つための支えであり、時には人生を立て直すきっかけにもなる。誰かの言葉が、ずっと後になって自分を支えることがある。その実感が丁寧に描かれています。 他人との距離感に悩んでいる人や、「対話って本当に意味あるの?」と感じている人には特に刺さる一冊だと思います。読書の力を誇張せず、でもたしかに信じられる形で見せてくれる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




