
ふしぎ駄菓子屋銭天堂
廣嶋玲子、jyajya
偕成社 / 20210915
この本について
最近、「やれることは全部やったはずなのに、どこか詰めが甘い気がする」とか、「あと一歩のところで判断を迷ってしまう」みたいなモヤモヤを抱えている人、多い気がします。自分でも気づかないまま焦ってしまって、肝心なところを見落とす…僕もよくやります。 『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』の抜粋を見ていると、真由美が型ぬきケースを何度も確かめたり、材料がないと分かっても諦めずに箱の底まで探したり、そんな“細かい行動の積み重ね”が物語を動かしていることに気づきます。無理に前向きになろうとする話ではなくて、焦りや不安を抱えたままでも、丁寧に周りを見れば突破口は案外そこにあるかもしれない、という現実的な視点が心に残ります。それに、紅子さんのあやしい気配に気づかない場面や、信也が必死にあがく場面は、気持ちが追い詰められると判断が鈍る自分たちの日常にも重なるところがあって、妙にリアルなんですよね。 この本は、劇的に人生を変えるようなメッセージをくれるわけではないけれど、「見えていなかった選択肢って、案外すぐそばにあるのかも」と自然に思わせてくれます。行き詰まったときに、もう一回だけ周りを見直す余裕を思い出させてくれる作品です。 こんな人に刺さると思います。焦ると視野が狭くなる自覚がある人。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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