
リベラルアーツの学び方 (ディスカヴァー・レボリューションズ)
瀬木比呂志
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2018-01-26
この本について
仕事でも日常でも、目の前の情報や課題に振り回されて「何が本質なのか分からない」「自分の考えがどこに立っているのか曖昧なまま議論してしまう」みたいな感覚って、けっこうあります。僕自身、専門外のテーマに触れるたびに立ち位置を見失いがちで、そのたびに思考が浅くなるのが怖かったりします。 瀬木さんの『リベラルアーツの学び方』は、そのモヤモヤに対して大げさな処方箋を出す本ではありませんが、視点をひとつ深くしてくれる本でした。印象的だったのは、どんな作品や情報も「歴史的・体系的な位置」に置いて眺めるという姿勢です。これを意識すると、単発の知識が急に網の目でつながりはじめて、自分の思考の癖や立場も相対的に見えてきます。また、対象と正面から「対話」する、という表現も心に残りました。脳内で急いで結論を出すのではなく、一人の人に出会うように、相手の視点に一度身を置いてみる。これをやるだけで、議論の説得力や、課題設定の精度が静かに変わっていきます。 特に、与えられた問題を解くよりも「そもそもどんな問題を設定するか」が求められる仕事をしている人には、じわっと効くと思います。知識の量より、その知識をどうつなぎ、どこに立って考えるのか。そこを整えたいときに、頼れる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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