
シュレディンガーの哲学する猫 (中公文庫)
竹内薫、竹内さなみ
この本について
仕事でも日常でも、「これって本当に“正しい”のかな」とか、「自分の考え方がどこか狭い気がする」とふと立ち止まることがあります。判断を急ぎすぎて、世界の見え方そのものが硬直しているような感覚が続くと、余計にモヤモヤしますよね。 この本は、そういうときにいきなり答えを示すタイプではなく、まず “態度の持ち方” をそっとズラしてくれる一冊です。実在を真偽で裁くのではなく、自分がどう向き合うかという視点に切り替わると、世界の解像度が少し上がりますし、矛盾にぶつかったときも「避けるべき壁」ではなく「そこから考えられる材料」に変わります。また、理系/文系や西洋/東洋の境界をまたいで思考する姿勢に触れると、自分の思考がどこで止まっていたのかが意外と見えてきます。 とくに、自由を与えられるほど不安になる人間の複雑さや、ルサンチマンや価値観の転倒といった概念が、日常の小さな感情と地続きで語られているところが、読者に刺さっているのだと思います。抽象概念に圧倒されるというより、むしろ自分の中のモヤモヤの正体にそっと名前がつくような読書体験です。 「考え方の癖を一度ほぐしたい人」にしっくりくる本です。自分の視点が凝り固まってきたなと思う時期に読むと、ガラッとではなく、じわっと効いてきます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの56%が集中しています。
読書の順序
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