
ディベート道場 ― 思考と対話の稽古
田村 洋一
この本について
議論の場で「正しいことを言っているはずなのに、なぜか空気が重くなる」「批判すると角が立つから黙ってしまう」。仕事でもプライベートでも、そんなモヤモヤに心当たりがある人は多いと思います。僕自身も、指摘したいポイントがあるのに、対案を出せないと失礼なんじゃないか…と迷ってしまうタイプでした。 この本が面白いのは、「対案がなくても批判していい」という前提を丁寧に説明してくれるところです。批判とは相手を打ち負かす行為ではなく、議論をよりよくするための“友好的な介入”であるという視点に触れると、肩の力がふっと抜けます。また、議論が嫌われる理由のひとつに“解決性の欠如”があるという話も腑に落ちました。ただ意見をぶつけ合うのではなく、「この話は結局どういう意味を持つのか?」というインパクトまで考える習慣は、会議の質を大きく変えてくれます。 さらに、相手の主張を受け取るときに心をいったん真っ白にする、という姿勢は日常の会話でもそのまま使えます。自分が正しいと思っているほどその正しさを疑う、というあの一文は刺さる人には深く刺さるはずです。 「議論を避けずに、でも人を傷つけずに話したい」「正論を言っているのに空回りしてしまう」。そんな人にとって、この本は思考と対話の“稽古場”としてちょうどいい距離感にあります。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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