
ザ・パターン・シーカー: 自閉症がいかに人類の発明を促したか
Simon Baron-Cohen, 篠田 里佐, and 岡本 卓 和田 秀樹
この本について
最近、「なんで自分だけ物事に時間がかかるんだろう」「周りが当たり前にできることが、自分にはしんどい」と感じる場面が続くことがあります。僕もそうで、できない部分ばかり気になって、自分の得意さえ見えなくなる時期がありました。 この本を読んで少し視点が変わったのは、人にはそもそも“情報の拾い方”や“世界の見え方”に大きな差がある、という当たり前の事実を丁寧に示してくれるところです。例えば、ある人は「満足できる程度」で手を止められるけれど、別の人は最適な形を追い続ける。そこには怠慢や努力不足ではなく、認知の特徴が関わっている、と静かに教えてくれます。また、世の中の多くの発明や技術の裏側には、こうした“ハイパー・システム化”の視点があることも描かれていて、自分のこだわりがただの欠点ではなく、別の領域では力になるのかもしれないと思えるんです。 特に、自分の特性を活かしきれていない気がする人や、子どもや部下の「違い」をどう理解すればいいか迷っている人には、しみ込む部分が多い一冊だと思います。無理に全員を同じ枠に合わせようとするのではなく、「その人が見ている世界」を少しだけ想像できるようになる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの43%が集中しています。
読書の順序
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