
我々はどこから来て、今どこにいるのか? 上 アングロサクソンがなぜ覇権を握ったか (文春e-book)
エマニュエル・トッド and 堀 茂樹
この本について
最近、ニュースを見るたびに「世界ってどこへ向かってるんだろう」とぼんやり不安になることが多いです。国同士の緊張も、移民問題も、宗教や家族の価値観の違いも、一つの線でつながらないからこそ見えづらい。自分もずっと「なぜこうなるのか」を言語化できずにいました。 この本は、そこを歴史でも政治でもなく、人類学や家族構造という“もっと手前の土台”から説明してくれます。例えば、アメリカの暴力性を国家体制や銃規制だけで語らず、はるか昔の家族システムや水平的な社会原理にまで遡って理解させてくれる視点は、自分の中のモヤモヤを一段ほぐしてくれました。中国や日本の人口動態をめぐる議論も、感情的な「強い・弱い」ではなく、出生率や家族観の違いから長期的にどう動くかを淡々と見せてくれるので、過度に不安にならなくて済む感覚があります。 さらに面白いのは、識字化や宗教、国家形成までを「家族のあり方」というひとつの軸で読み替えていくところです。抽象論ではなく、なぜある社会は変わりにくく、なぜ別の社会は急に飛躍するのかを、生活の単位から考えられるので、自分の仕事や人間関係にも意外と応用がききます。 「世界の動きを“その場の出来事”ではなく、もっと深いレイヤーで理解したい人」にはかなり刺さると思います。自分も読んでから、ニュースの見え方が少し落ち着きました。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
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