
経営者のためのリベラルアーツ入門
高橋幸輝
この本について
仕事の判断が複雑になってくると、「知識は増えているはずなのに、決断の質が上がっていない気がする…」みたいなモヤモヤが出てきます。自分の思考の癖もよく分からないし、部下との対話も型通りにしかできていない。そんな時に、いわゆる経営スキルとは少し違う角度から、もう一度“考える”土台を整えたくなります。 『経営者のためのリベラルアーツ入門』は、その土台を歴史や哲学から拾い直してくれる本でした。例えば、疑うところから始める思考法は、場当たり的な判断を避ける助けになりますし、時間とともに選択肢が狭まるという視点は、先延ばしの癖に気づかせてくれます。また、教養を「社会の中での自分の役割を理解しようとする姿勢」と捉える考え方は、肩書きよりも“立ち居振る舞い”が人を動かす理由を腹に落としてくれます。 読み進めると、リーダーが万能である必要なんてないし、運に委ねる部分も含めて人間らしく悩めばいい、という空気がどこかに流れています。だからこそ、無知を認めたり、時に失敗を笑ったりする余白も大事なんだと自然に思えてきます。 自分の判断の質をじわっと底上げしたい人、そして「もっと考えたいのに考え方そのものが分からない」と感じている人に、静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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