
視点という教養(リベラルアーツ) 世界の見方が変わる7つの対話
深井龍之介 and 野村高文
イースト・プレス / 2022-06-20
この本について
最近、仕事でも日常でも「自分の見方って、けっこう偏っているのかもしれない」と感じることが多いんですよね。立場や価値観がバラバラな人と接すると、正解があるようでない世界に放り込まれた気がするというか。そんなとき、視点そのものをどう扱えばいいのかがずっとモヤモヤしていました。 この本は、そのモヤモヤをいきなり解消してくれるわけではありませんが、視点を増やすとはどういうことかを、かなり現実的に教えてくれます。例えば、物理・工学・社会科学で「理解」の意味がまったく違うことを知ると、自分の思考のクセに気づけるようになります。歴史や文化人類学の話が多く出てきますが、「当たり前」じゃなかった時代を知ることで、社会とのズレを自覚する感度が上がる感覚がありました。真実がひとつではなく、角度次第で変わるという話も、日々の判断にじわっと効いてきます。 大げさな答えがほしい人向けではなく、「いまの自分の立ち位置を言語化できずにいる人」に刺さる本です。視点を1つ乗り換えるというより、棚にひとつずつ並べていくような読み心地で、読んだあとに周囲の出来事の見え方が少し変わります。自分と社会の距離感をもう少し丁寧に扱いたいときに手に取ると、静かに効いてくる一冊でした。
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