
世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する 歴史思考
深井 龍之介
ダイヤモンド社 / 2022-03-29
この本について
最近、「自分の性格って変わらないよな」とか「周りの価値観に合わせて疲れるな」と感じている人、多いと思います。僕もけっこうそのタイプで、今の悩みが“自分そのもの”に結びついて見えてしまうことがあります。でも『歴史思考』を読むと、その“自分像”も“当たり前”も、けっこう揺らぐものなんだなと気づかされました。 この本が面白いのは、悩みの原因を「社会に刷り込まれた価値観」に位置づけてくれるところです。ヘレン・ケラーの話やガンディーの話も、単なる偉人伝じゃなくて、「価値観は作られたものだし、人の評価はそんなに短期で決められるものじゃない」という視点をくれるんですよね。例えば、ヘレンの背後に無名の人たちが何人もつながっている話を読むと、自分の行動の意味を“今の成果”だけで判断するのは乱暴だなと思えてきます。あるいは、ガンディーのように周囲ではなく自分の内側を整える姿勢を見ると、他人の評価に振り回されすぎなくてもいいのかな、と少し肩の力が抜けます。 歴史という長いスパンで物事を見ると、「今の失敗も、今の自分像も、そこまで絶対じゃない」と自然と思えるんですよね。今の自分に行き詰まりを感じている人ほど、気持ちの置き場が少し変わるはずです。 特に「自分を短期で評価してしまいがちな人」「“当たり前”に縛られやすい人」に刺さる一冊だと思います。
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