
イベントドリブントレード入門 価格変動の要因分析から導く出口戦略
羽根英樹
この本について
トレードって、結局どこで入ってどこで出ればいいのか…指標もニュースも追っているつもりなのに、いつも後手に回ってしまう。そんなモヤモヤを抱えたまま、自分も長いこと「感覚だけの売買」を抜けられませんでした。 この本は、そうした曖昧さを少しずつ言語化してくれる一冊でした。たとえば、公募増資や立会外分売のようなイベントが出たときに、需給がどう動きやすいのかを過去の事例で示してくれるので、「なんとなく下がりそう」ではなく「この数日間はこう動きやすい」という目線に変わります。また、指数のリバランスひとつ取っても、誰が・いつ・どう動くから値が歪むのかが丁寧に追われていて、日々の値動きの裏側にある“理由”が見えやすくなります。もうひとつ良かったのは、著者が実際にどのタイミングで仕掛けたのかを隠さず書いているところで、机上の理論ではなく実務の呼吸を感じられる点です。 もちろん、この本を読んだだけで勝てるようになる…みたいな話ではありません。ただ、値動きの乱れを「怖いもの」から「観察できるもの」へ変えてくれる感覚はありました。特に、イベント前後の数日で右往左往しがちな人には刺さると思います。自分と同じように、場中の急変動に振り回されて疲れてしまった人には、ひとつの視界のクリアさをくれる本でした。
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