
蜜蜂と遠雷(下) (幻冬舎文庫)
恩田陸
幻冬舎コミックス / 2023-06-29
この本について
仕事でも趣味でも、続けているはずなのに「自分はいま何段目にいるんだろう」とふと不安になることがあります。がんばっても成果が見えない時期が長いと、そもそも自分は向いているのか、何か大事なものを取りこぼしているのか、考えすぎて手が止まることもあります。僕自身、そういう停滞感にけっこうよくつかまります。 『蜜蜂と遠雷(下)』は、そんな時に “視点だけそっと変えてくれる” 本でした。たとえば、人の技量は坂道のように伸び続けるのではなく、階段みたいに突然ぐっと上がる瞬間があるという感覚。これを知ってから、伸び悩む時間を必要以上に怖がらなくなりました。また、演奏という一瞬で消える行為が、むしろ永遠に触れるための入口になりうる、という発想も救いになりました。やっても消えてしまうから虚しいのではなく、消えていくからこそ価値が残る、という考え方に少し肩の力が抜けました。 さらに、自然の音に耳を開くような描写が多くて、自分の中だけで完結した「正しさ」や「再現性」に縛られがちな時に、外側の世界へ意識を戻してくれます。うまくやろうと閉じていた耳が、もう一度ひらいていく感覚があります。 自分のペースに不安を抱えつつ、それでも表現や仕事を続けたい人に刺さる一冊だと思います。僕にとっても、焦りの中を歩く時にふっと呼吸を整えてくれる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要







