
高収益民泊の教科書
水田佳苗
秀和システム / 2019-03
この本について
民泊って「とりあえずきれいにしておけば人は来るんじゃないか」と思いながら、どこで差をつければいいのか分からないまま時間だけが過ぎていくことがありますよね。やろうと調べるほど、物件も設備も似たり寄ったりで、値付けも相場に縛られてしまう。自分の工夫が収益にどう結びつくのか、ピンと来ないまま迷子になる、あの感じです。 この本が面白いのは、「オンリーワンで競争しない」という考え方を、民泊の現場レベルで具体的に見せてくれるところです。同じ雰囲気の部屋だと、必ず値段で比較されてしまう。けれど、理由が一つでもハッキリしている宿は、最後に選ばれる。著者はその“選ばれる理由”をどうつくるかを、物件のタイプから内装の方向性まで割とリアルに書いています。また、短期的に満室を狙うより「リピートにつながる質」をどう確保するかにも触れていて、表面的な小手先では持続しないことが腑に落ちます。ワンルームで月50万という数字も、運と勢いではなく戦略の積み重ねだと理解できました。 個人的には、「何となく素敵」では選ばれないという指摘が一番刺さりました。これは民泊に限らず、仕事でも企画でも、どこか曖昧なままでは比較されて終わるだけで、“理由づくり”が弱いと勝負にならないんですよね。 民泊を始めたい人だけじゃなく、「自分のサービスが比較で消耗している気がする人」にも刺さる本です。
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