
「恐怖で買って、強欲で売る」短期売買法 ——人間の行動学に基づいた永遠に機能する戦略
ローレンス・A・コナーズ and 山口雅裕
この本について
相場を見ていて、「結局いつ買えばいいのか、どこで手放せばよかったのか…」と後から思い返してモヤモヤすること、僕もずっとあります。値動きに振り回されて、そのとき感じていた恐怖や焦りが判断を歪めていたんだろうな、と後になって気づくことばかりです。 この本は、その“人間の感情がつくるパターン”を淡々と数字で拾いにいく内容でした。例えば、RSIやコナーズRSIを使った仕掛け・手仕舞いの基準がとても明確で、感情を挟む余地がほとんどありません。しかも、「なぜその基準が効くのか」を、行動ファイナンスと過去数十年のデータの両方から説明してくれるので、自分の中で腑に落ちる部分が多かったです。特に、恐怖が極端に高まった場面ほどエッジが大きくなる、という指摘は実際のチャートを思い返すと妙に納得感があります。 もうひとつありがたかったのは、200日移動平均線や出来高など、長期の地合いや市場参加者の層をふまえた“前提条件”をしっかり置いているところです。戦略そのものよりも、その前提のほうが自分の判断を安定させてくれる感じがありました。 感情に押されてエントリーや手仕舞いがブレやすい人、あるいは「結局どこを見ればいいのか知りたい」という人には静かに刺さると思います。僕自身、迷いが減ったというより“余計な判断をしなくてよくなった”感覚に近いです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの43%が集中しています。
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