
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。14 (ガガガ文庫)
渡航 and ぽんかん(8)
小学館 / 2019-11-24
この本について
人間関係で距離の取り方をまちがえた気がして、でも今さら器用にもなれなくて、どう動けばいいのか迷う時ってありますよね。相手の気持ちを測りすぎて言葉が出なくなったり、逆に言葉に頼りすぎて本音が見えなくなったり。自分でも何にこだわっているのかわからないまま、関係だけが歪んでいく感じ、けっこうあると思います。 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。14』は、その“歪みの中で立ち止まっている感じ”に妙に効く一冊でした。登場人物たちは、決して綺麗なやり方ではないのに、それでも相手と繋がろうとして足を止めない。言葉で届かなければ行動で補おうとするし、理屈に逃げてしまう自分すら自覚して、それでも前に出る。抜粋に多く残されていたのも、そういう「言い訳も理屈も抱えたまま、それでも伝えようとする姿」でした。私自身、関係を壊すのが怖くて距離を置こうとしていた時期に、この必死さにかなり助けられました。 物語の結末は恋愛に限らず、「自分のままではうまくいかないと知りながら、それでも自分でやりたい」という、誰にでも覚えがある小さな痛みを丁寧に扱ってくれます。たぶん、器用じゃない人ほど刺さると思います。自分の言葉が足りないと感じている時、一度この関係の歩き方を覗いてみると、少しだけ身軽になります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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