
論点別 昭和史 戦争への道 (講談社現代新書)
井上寿一
講談社 / 2019-11-13
この本について
最近、ニュースを見ていて「どうして国の意思決定ってこんなにねじれるんだろう」とか、「格差って本当に縮まる日は来るのか」と、答えのないまま考え続けてしまうことがあります。自分が生きている時代の問題のはずなのに、背景がつかめなくてモヤモヤする。そんな時に読んだのが『論点別 昭和史 戦争への道』でした。 この本が助けてくれたのは、歴史を“正義と悪の対立”ではなく、複数の組織や人がそれぞれの都合と限界を抱えたまま意思決定していくプロセスとして描いてくれるところです。たとえば、日米の国力差は実は当時の常識だったのに、「万一の僥倖」に賭けて進んでいってしまう組織の構造。平和と民主主義の時代に社会政策が遅れたことで、格差が放置され、その不満が戦争とファシズムの時代を招いたという視点。そして、外交の成否は結局、国民世論との距離感に左右されるという構造。どれも今のニュースにそのまま重なります。 読みながら「歴史を知ることって、昔の出来事を暗記することじゃなくて、自分がいま迷っている理由の“地図”を手に入れることなんだな」と感じました。いまの政治や国際情勢にモヤモヤしている人ほど、昭和史が意外な入口になります。 特に「国家はなぜ誤るのかを、責任論ではなく構造から知りたい人」に刺さる一冊だと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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