
イラストで学ぶ 離散数学 (KS情報科学専門書)
伊藤大雄
講談社 / 2019-09
この本について
「目の前の問題が、ただの“作業”に見えてしまう時ってあるよな」と思うことがあって、でも実際にはその裏でずっと同じパターンにつまずいていたりします。ネットワークの構造が複雑に感じたり、仕事の整理がうまくできなかったり、なぜか計算量の話になると一気に霧がかかったり。自分もそのモヤモヤを放置したまま来てしまったタイプです。 この本を読んで印象的だったのは、抽象的だと思っていた離散数学が、関係や構造として日常にそのまま転がっていたという感覚でした。電車の路線図も、組織図も、さらには「一筆書きできるかどうか」まで、全部グラフという同じ器に載せて考えられること。さらに、オイラー路やハミルトン閉路といった概念が、単なる“パズル”ではなく、計算可能性の限界やP対NPの話までつながっていくのが面白かったです。鳩の巣原理のように一見単純な話が、思考のクセを丁寧に整えてくれる感じもありました。 自分の中で特に効いたのは、「この問題って結局どんな構造になってるんだっけ?」といった見立てが前よりスムーズになったことです。抽象に飛ぶ前の足場が一段固まるような読後感でした。数学が得意かどうかよりも、物事を整理する時の視点をもう一段クリアにしたい人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの80%が集中しています。
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