
神は数学者か?──数学の不可思議な歴史 (ハヤカワ文庫NF)
マリオ リヴィオ and 千葉 敏生
早川書房 / 2017-09-25
この本について
仕事でも日常でも、目の前の複雑さにどう向き合えばいいのかよく分からなくなる瞬間があります。原因を丁寧に追っているつもりでも、そもそも世界そのものがどんな仕組みで動いているのか、自分は何を前提に考えているのかが曖昧なままになっていることが多い気がします。そういうモヤモヤを抱えたときに、この本を読むと視界がひとつ広がります。 面白いのは、「数学は発明なのか発見なのか」「なぜ数学は自然にこんなにうまく当てはまるのか」といった、普段は立ち止まらない問いを、人間の知覚や文化、脳の進化から照らし直してくれるところです。数理が宇宙の普遍的な法則にどう接続しているのかを、局所性や対称性といった具体的なテーマで語ってくれるので、抽象論に迷い込む感じがありません。ルーレットの球やカオスの話も出てきて、「正確に予測できないもの」をどう扱うかという、自分の仕事にもそのまま引き寄せられる視点がありました。 数学を神秘的なものとして持ち上げるのではなく、「人間が世界に向き合うための言語としてどう育ってきたのか」を丁寧に追う本です。複雑な現象を前に、どこから手を付ければいいのか悩みがちな人に刺さると思います。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
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