
脳の外で考える――最新科学でわかった思考力を研ぎ澄ます技法
アニー・マーフィー・ポール and 松丸 さとみ
ダイヤモンド社 / 2022-08-30
この本について
仕事で判断に迷ったり、頭だけで考え続けて煮詰まったりするときってありますよね。自分でも気づかないうちに、体のサインを全部スルーしてしまっている感じがあって、「どっちを選べばいいんだろう…」と手が止まる瞬間、僕もよくあります。 この本がおもしろいのは、思考力を鍛えるといっても「脳をどう鍛えるか」ではなく、「脳の外側をどう使うか」という視点を徹底しているところです。たとえば、選択肢ごとに体がどう反応しているかを書き出す“内受容感覚ジャーナル”は、頭の整理というより、体が先に知っていることをすくい上げるような感覚があります。あと、歩きながら考えると発想が軽くなる理由を、メタファーや神経系の動きから説明してくれていて、「あの散歩中のひらめきって、ちゃんと根拠があったんだ」と納得できました。さらに、ジェスチャーが理解を深めるという話は、抽象的な概念を扱うときに手が勝手に動く自分にはかなり腑に落ちました。 頭だけで考えようとして苦しくなる人、あるいは「もっと考えられるはずなのに、何かが詰まる」と感じている人には刺さると思います。体の感覚を思考の味方にするという発想は派手ではないけれど、日常の中でじわじわ効いてくるはずです。
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