
意思決定のための「分析の技術」
後 正武
ダイヤモンド社 / 1998-12-10
この本について
仕事で判断を迫られる場面って、けっこう「どこから手をつければいいんだろう…」と固まってしまうことが多いですよね。細かく見るべきか、大きく捉えるべきかも曖昧で、結局“情報はあるのに決められない”みたいな停滞に陥ることがあると思います。僕も同じで、分析って結局センスなのか?と長く勘違いしていました。 この本が効いたのは、「分析って、まず“全体のどこを扱っているか”を自覚するところから始まる」という当たり前だけど抜けがちな視点を、具体例とともに淡々と示してくれるところです。ざっくり全体を粗く整理して、改善効果が大きい部分だけに深く潜る。その順番があるだけで、判断に必要な情報の“粒度”が揃って、迷いが減っていく感じがありました。また、分けると決めたら軸を明確にする、重複させない、全体を漏らさない、という地味だけど絶対に外せない基準が、実務の場面にそのまま持ち込めるのもありがたいところです。 さらに、この本は「分析するための分析」から距離を置いてくれます。MECEで綺麗に分けられても、打ち手につながらなければ意味がない。だから“何のために分けるのか”“どの大きさを優先するのか”といった目的の確認を、都度促してくれる。おかげで、作業としての分析ではなく、意思決定のための分析に戻れる感覚があります。 数字や構造で考えたいのに、いつも途中で迷子になる人に刺さる一冊だと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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