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RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

RANGE(レンジ) 知識の「幅」が最強の武器になる

デイビッド・エプスタイン, 東方 雅美, and 中室 牧子

日経BP / 2020-03-27

累計読者数136
平均ハイライト数 18.9件/人
推定読了時間 約5時間18分
star総合評価 64/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 25%

この本について

仕事でも日常でも、同じパターンにハマってしまう感覚がある人は多いと思います。経験を積んでいるはずなのに、少し条件が変わると急に動けなくなるあの感じです。自分も専門に寄りかかりすぎて視野が固まっているのでは、と何度も思いました。 『RANGE』を読んで印象的だったのは、「幅を持っている人ほど、未知の状況でちゃんと動ける」という話が、具体的な例で淡々と語られていたことです。チェスの戦術のように正解が繰り返される“親切な”環境なら専門特化が効くけれど、現実の仕事のようにフィードバックは遅くルールも曖昧な“意地悪な”環境では、外の経験を持ち込める人のほうが強い。経験に頼るほど間違いを強化してしまう場面がある、という指摘はかなり刺さりました。 もうひとつは、上手い人ほど若い頃にいろいろ試していたという話。体験期間を抜かした“最短ルート”がそもそも存在しないという視点は、迷走中の自分を少しだけ許せる感じがしました。抽象的な能力や概念のつながり方が、時間とともにじわじわ育つという説明にも救われました。 専門性に誇りはあるけれど、それだけでは戦えない気がしている人にとって、この本は「視野を広げろ」という雑なアドバイスではなく、幅がどう効くのかを静かに示してくれます。こういう本が必要なタイミングって、きっと誰にでも来ると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「超専門化」よりも、知識の「幅(レンジ)」のある人が成功する ■世の中は、ますます複雑さを増している。それを反映するように、ビジネスでも、研究開発でも、大学教育でも、スポーツでも、さらには幼児教育でも、分野を狭い範囲に絞って深掘りする「超専門化」がもてはやされるようになっている。ところが、こうした「超専門化」が成功しやすい分野は、実は非常に限定されている(ゴルフやチェスなど、ルールが明確で、迅速かつ正確なフィードバックが得られる「学習環境が親切」な領域だけだ)。世の中の大半の領域は、状況が刻一刻と変わり予測不能な出来事が起きる「不親切な学習環境」にある。そこでは、「超専門化」した人よりも、多くの分野に精通し知識と経験の「幅(レンジ)」のある人のほうが成功しやすいことが、さまざまな調査や学術研究で裏付けられている。 幼い頃から英才教育を受け、若くしてプロゴルファーになり世界を席巻したタイガー・ウッズのようなサクセスストーリーにあこがれ、学ぼうとする人は多い。ところが、大半の人にとって、それは誤ったロールモデルであることを、本書は明解に示す。 ■自分のキャリア形成を考えるとき、「1万時間の法則」「グリット」「早期教育」「ストレングス・ファインダー」などに目を奪われやすい。これらがもてはやされるのは、「効率が高い」「時間のムダがない」「近道」とされているからだが、実はこれらの手法がそぎ落とそうとしている「非効率な学習」「ムダな時間」「まわり道」にこそ、長期的に「真の価値」があることを、本書はさまざまな事例と科学的根拠をもとに解き明かす。
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