
才能をひらく編集工学 世界の見方を変える10 の思考法
安藤昭子
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2020-08-28
この本について
仕事でも日常でも、同じパターンの考え方から抜け出せなくて、「自分の見方って固定されてきてない?」と不安になる時があります。私自身、経験や習慣が積み重なるほど、世界の輪郭が逆に狭まっていくような感覚がありました。この本を読んで少し救われたのは、「前提そのものが動く世界で、どう視点を持ち替えていくか」という問いを真正面から扱っていたことです。 特に響いたのは、思考を“つくり直す”感覚に近い部分です。たとえば、目の前の出来事を説明するために「こんな可能性もあるかも」と飛躍してみるアブダクション、環境との関係から生まれるアフォーダンス、そして連想力としてのアナロジー。どれも特別な才能ではなく、日々の観察や小さな違和感から育てていけるものだと示してくれます。さらに、情報を一つの軸に閉じ込めず「乗り換え・持ち替え・着替え」させるという考え方も、凝り固まった思考をほぐす助けになりました。 この本は、仕事の精度を上げたい人よりも、「自分の見方そのものを柔らかくしたい人」に向いています。世界を知り尽くせない前提のまま、それでもどう動くかを考えるための、地に足のついた思考の道具箱のような一冊です。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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