
本を読む人だけが手にするもの
藤原和博
日本実業出版社 / 2015-10-01
この本について
仕事で判断を迫られたとき、正解がどこにも見当たらなくて固まってしまうことがよくあります。読んだはずの本の知識も、目の前の状況にどうつなげればいいのか迷うまま。そんなときに「考え方そのものを組み替えるって、こういうことか」と気づかせてくれたのがこの本でした。 印象的だったのは、読書を“道徳の時間”として扱わない方がいいという話です。人生訓を拾うためではなく、他人の脳の断片を借りて、自分の思考を増やすために読む。そう割り切るだけで、本の読み方がかなり自由になりました。さらに、正解を探す脳から納得解をつくる脳へ切り替えるという視点も、自分の仕事の詰まりをほどいてくれました。情報を集めるだけでは足りなくて、組み合わせて意味をつくる力が必要なんだと実感します。 そしてもう一つ、別のコミュニティを複数持っておくという話。結局、自分の「欠けている部分」って一人で仕事しているだけでは見えないんですよね。他の人の価値観や生き方に触れたときにはじめて、自分の輪郭がはっきりする。この感覚を言語化してくれたのもありがたかったです。 正解がない状況に日常的に向き合っている人、自分の思考の幅を広げたいけれど何から変えればいいかわからない人には特に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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