
カンの正体 「直勘力」で逆境に強くなる (知的発見!BOOKS)
桜井章一
イースト・プレス / 2011-05-10
この本について
仕事でも人間関係でも、頭では「こっちが正解だ」と思いながら、身体のどこかがブレーキを踏んでいるような感覚ってありませんか。知識で固めた判断ほど、あとから「なんか違ったな」と思うことが多いのに、つい考えすぎてしまう。僕も同じで、特に逆境のときほど、冷静さより焦りが先に出てしまいます。 この本が面白いのは、「考えるべきだ」と言われ続けてきた部分を、あえて外してくるところです。たとえば、固定観念を脱いで、身体のほうが先に反応しているサインに耳を澄ませること。ミスを恐れて気持ちが縮こまるより、まず状況をじっくり見ることで、自然と出口が浮かんでくるという視点。あるいは、人にいい顔をしようと体裁を整えるより、素のままでいたほうが余計な緊張が消えて、判断がぶれなくなるという感覚。どれも理屈では知っていたつもりでも、ここまで身体ベースで語られると、日常の行動に落とし込みやすいんですよね。 自分の勘なんて信用してこなかった人ほど、静かに効いてくる本だと思います。考え疲れしているときや、選択肢の前で動けなくなったときに、少しだけ心の力を抜くきっかけとして手元に置いておくのがしっくりきます。
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