
言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか (中公新書)
今井むつみ and 秋田喜美
この本について
言葉って、当たり前のように使っているのに、いざ意味を説明しようとすると「自分は本当にわかってるのか…?」と不安になることがあります。特に仕事で抽象的な概念を扱う時や、子どもに何かを伝える時、そのモヤモヤが一気に顔を出します。言語は記号なのに、身体の経験とどうつながっているのか。そもそも、つながっていないと理解は成立しないのか。その辺りがずっと気になっていました。 この本は、その疑問に対して過度に難しい理論を積み上げるのではなく、「オノマトペ」という身近すぎる存在から切り込んでいくのが面白いところです。感覚を写し取っているはずなのに、なぜ外国人には伝わりにくいのか。子どもはどうやって“最初の言葉”を身体に接地させるのか。そして、人間と機械の理解の差はどこにあるのか。読んでいると、普段無意識にやっている「わかる」という行為の成り立ちが、少しずつ輪郭を持ちはじめます。 個人的には、言語を神秘的な装置として扱うのではなく、「人間がどうやって世界をつかまえるか」という現実的な視点で語られるのが救いでした。抽象的な概念を扱う時に行き詰まりやすい人や、コミュニケーションの“根っこ”を見直したい人には、とても刺さると思います。
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