
青色本 (ちくま学芸文庫)
ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン、大森荘蔵
Google Publishing / 2014-10-27
この本について
日常でふと、「言葉って、結局なにを指しているんだろう」とモヤッとすることがあります。自分が感じているものをうまく掴めないとか、相手の言葉の意味が急に空っぽに思える瞬間とか。考えれば考えるほど霧が濃くなる感じ、僕自身よくハマります。 ウィトゲンシュタインの『青色本』は、その霧を一気に晴らすというより、霧が生まれている“仕組み”を見せてくれる本でした。読んで刺さったのは、どんな概念でも「言葉の後ろにある何か」を探しに行って迷子になっているだけで、実際に見なきゃいけないのは、その語がどんな使われ方をしているか、というごく地に足のついた視点でした。「私」や「痛み」みたいに、つい実体を探しに行ってしまう語ほど、実は道具としての働きを見るしかない、という感覚は、仕事でも人間関係でもかなり効きます。誤解の正体が“言葉そのものの神秘”ではなく、“使い方の思い込み”だとわかるだけで、余計な混乱が減るんですよね。 ちょっと遠回りな読書になるけれど、概念につまずきやすい人や、言葉に振り回されがちな人には確実に刺さると思います。抽象的なテーマを扱っているのに、目の前の会話や仕事の判断の仕方が静かに変わっていく、不思議な1冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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