
めくるめく数学。
嶽村 智子, 大山口 菜都美, and 酒井 祐貴子
明日香出版社 / 2023-09-19
この本について
最近、日常のちょっとした疑問にうまく言葉がつけられず、モヤっとしたまま流してしまうことがよくあります。確率って結局どう判断すればいいのかとか、自然の中にある「なんでこうなってるんだろう」という仕組みを前に立ち止まれなかったり。忙しさもあって「まあそういうものか」で片づけてしまうんですよね。 この『めくるめく数学。』は、そのモヤモヤに少しだけ光を当ててくれる本でした。たとえば、どっちに転ぶかわからない事柄が何度も同じ結果を出すと意味がある、という仮説検定の考え方。仕事の判断にもそのまま持ち込めそうでした。素数ゼミの話もおもしろくて、ただの生物エピソードではなく「どうして素数だと他の周期とぶつかりにくいのか」という説明を読むと、複雑な状況から最適解が育つプロセスを想像しやすくなります。さらに、牛乳パックが「計算上は1リットル入らないのに、実際は入る」理由を知ると、身の回りのものにも数学が静かに働いているんだと気づかされます。 大きな自己変革とかではなく、日々の景色が少し変わる感じが好きな人には特に合うと思います。「数学って難しそう」の手前で立ち止まっている人にも、自然に入りやすい作りです。気になっていた疑問に言葉を与えてくれる、そんな一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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