
激変する世界の変化を読み解く 教養としての地理
山岡 信幸
PHP研究所 / 2021-06-17
この本について
国際ニュースを見ながら、「宗教の対立とか歴史とか、結局どれが本質なんだろう…」とモヤッとすることがよくあります。自分も同じで、表面の説明だけでは腑に落ちず、仕事で海外の話題を扱う時にいつも迷っていました。 この本がよかったのは、ひとつの出来事を“地理”というレンズで見直すと、背景がゆっくりつながっていくところです。例えば、湾岸諸国の対立も「宗派」で単純化せず、人口構成や産業構造、労働力の流れまで踏まえて読むことで、ニュースの温度がガラッと変わります。ドバイに自国民が30万人しかいないのに都市があれほど成長した理由を、移民の年齢や働く場所まで描き切ることで、数字が急に立体的になる感じがあります。また、とうもろこしやバイオエタノールの話のように、一見地味な“モノの流れ”が、実は各国の経済政策や産業の進化にどう結びついているかが、日常の感覚とリンクしてくるのも面白いところです。 地図や歴史の知識がないと読めない本ではなく、「国ごとの判断の裏に、どんな地理的な事情があるのか」を静かに示してくれる一冊でした。ニュースが点でしか見えない人、世界の流れを“自分の頭で考えたい人”には特にしっくりくると思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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