
世界史で学べ!地政学
茂木誠
この本について
国際ニュースを見ていて「背景のつながりが全然つかめないまま流れていく感じ」が続くと、なんとなく置いていかれた気分になります。国と国の動きがなぜそうなるのか、自分なりに筋道を持っておきたいのに、教科書の世界史だけではどうにも足りない。僕自身もしばらくそんなモヤモヤを引きずっていました。 この本は、そういう行き場のない感覚に、地理と歴史という“変わらない条件”から視点を与えてくれます。例えば、中国が周辺国にどう向き合ってきたのかを「攻める・守る・買収する」という歴史的なパターンとして整理していたり、アメリカや中東情勢の動きを、民族や宗教よりも“地理的な事情”から説明していたりするところが印象的でした。読者の方が抜き出していたような、イスラエルやウクライナ、ASEANの足並みが揃わない理由なども、単発のニュースではなく長い時間軸で読むと「なるほど、そう見えるのか」と理解の輪郭がはっきりします。 決して予言めいたことを断言する本ではないのですが、「今の世界の動きは、昔から続いている地理の条件にかなり左右されている」という視点を持てるだけで、ニュースの読み方が少しラクになります。頭の中が散らばっていたピースが、ゆっくりつながっていく感じです。 国際情勢を“感覚”ではなく“構造”で捉えたい人に、とても相性がいいと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
読書の順序
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