
読む数学 (角川ソフィア文庫)
瀬山 士郎
ベレ出版 / 2008-03-25
この本について
数学って、学校で習ったはずなのに、大人になると「そもそも数って何だっけ…?」みたいな根っこの部分がぼんやりしたまま残りがちです。分数や小数の仕組みも、使えてはいるけど、なぜそうなるのかと聞かれると急に曖昧になる。そういう引っかかりをそのままにしておくと、数字を扱う場面でどこか不安がつきまといます。 『読む数学』が面白いのは、まさにその曖昧な部分を、生活にある動作や感覚に置き換えて説明してくれるところです。たとえば、木に縄を結んで数を比べる話は「そもそも数えるとは何か」を身体的に理解させてくれるし、分数や小数の説明は「単位がどう変わっているか」を言葉のレベルまで丁寧に戻してくれる。序数と基数の違いも、普段の違和感が腑に落ちる形で示されます。素数や実数、複素数の話も、大げさな理屈より「なぜそう考える必要があったのか」という順番で語られるので、知識というより視界が広がる感覚に近いです。 難しい内容もありますが、読み終わると「数学って、こういうふうに世界を整理するための道具なんだ」と静かに理解がつながります。理屈を詰め込むというより、数字に対するモヤモヤをひとつずつ回収したい人に向いている本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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