
新アジアビジネス グローバルアントレプレナーの教科書
松島 大輔
日経BPマーケティング / 2019-11
この本について
仕事で海外案件に触れるたびに、「日本のやり方のままで本当に通用するのか…」とモヤっとすることがあります。効率化とかDXみたいな話は耳に入ってくるのに、現場に落とした瞬間にうまくいかない。課題の立て方そのものがズレている気はするけれど、どこから直せばいいのかが分からない。自分もずっとそんな感じでした。 『新アジアビジネス』は、派手な成功論ではなく、こういう“根本のズレ”を丁寧に言語化してくれる本でした。例えば、試作が「おもちゃレベル」でもいいから形にすると一気に理解が進む話や、国や組織をまたぐときに必要なのは立派な戦略より「問いの質」だという指摘。あとは、系列前提の取引ではイノベーションに届かない現実や、土地・制度のリスクをどう読むかといった、机上では拾いきれない視点が多いのがありがたかったです。読んでいると、自分の思考がどこで止まっていたのかが少しずつ見えてきます。 特に刺さったのは、「突き抜けよ」と言いながらも、精神論ではなく“ずらす力”や“システムを作る視点”のような地に足のついた話が多いところ。世界を1ミリでも変えるとはこういう地味な積み重ねなんだよな、と妙に納得しました。海外展開や新規事業で、何を軸に判断すればいいのか迷っている人に向いていると思います。 派手さはないけれど、実務の中で何度も思い出すタイプの一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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