
モビリティーサプライヤー進化論 CASE時代を勝ち抜くのは誰か
アーサー・ディ・リトル・ジャパン
日経BP / 2019-12-21
この本について
部品サプライヤーの仕事って、気づけばOEMやティア1の“流れ”に乗るだけになってしまいがちですよね。自社の強みを言語化しようとしても、どこまで踏み込めばいいのか、逆に踏み込みすぎてリスクを抱えないか…そんなモヤモヤを抱えたまま日々の判断をしている人は多いと思います。 この本は、そうした現場の迷いに対して「どこで戦うか」と「どこまで踏み込むか」を冷静に整理してくれます。例えば、成型加工のように価格競争に巻き込まれやすい領域では、技術の独自性や最適設計の提案力が実際にどう効くのかが具体的に書かれていて、自分の仕事にそのまま置き換えやすいです。また、システム化が魔法の解決策ではなく、踏み込みすぎると収益の刈り取り期間が短くなるという指摘も、現実的で刺さりました。さらに、欧州サプライヤーのように材料・評価・シミュレーションまで踏み込む動きがなぜ強いのかを知ることで、「自社の優位性をどこで作るか」を考える土台にもなります。 OEMの方針やCASEの潮流に振り回されがちな人ほど、自社の立ち位置を落ち着いて描き直すヒントが多い本です。技術系のサプライヤーで、自分たちの勝ち筋を見極めたい人に特に刺さると思います。
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