
データでわかる 2030年 地球のすがた (日経プレミアシリーズ)
夫馬賢治
日経BP / 2020-07-10
この本について
仕事で環境リスクの話が出ても、「正直どれくらい深刻なのかピンとこないまま判断している気がする」というモヤモヤ、よくありませんか。ニュースでは気候変動や人口シフトが語られているのに、日常の業務とどう結びつくのかが曖昧なまま時間だけが過ぎていく感じです。自分も同じで、どこか他人事のまま判断してしまう怖さがありました。 この本が助かったのは、抽象的な危機を「市場がどこへ移りつつあるのか」「企業がどんな損失を抱え、どんな対策を始めているのか」といった、現場レベルの動きに落として見せてくれるところです。たとえば、海面上昇が保険の引き受け条件にどんな影響を出すのかとか、牛肉や大豆の需要が森林破壊とどうつながり、最終的には自社の調達リスクにどう跳ね返るのかとか、生活や仕事の延長線にある話として理解できる。さらに、人口がアジア・アフリカへ偏っていくことで、企業の主戦場が静かに変わっているという指摘も、日々の判断の前提を見直すきっかけになりました。 気候変動や人権リスクに対して「専門家ではない自分に何が読めるのか」と不安になる人ほど、この本の「データで現実を見る」という姿勢が腑に落ちるはずです。こんな人に刺さると思います。未来の話をしたいわけじゃないのに、気づくと“今の判断”が未来の影響を受けてしまっていると感じている人へ。
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