
「利他」とは何か (集英社新書)
中島岳志, 若松英輔, 國分功一郎, 磯崎憲一郎, and 伊藤亜紗
集英社 / 2021-03-17
この本について
人と関わるとき、「どこまで踏み込んでいいのか」「相手のためと思って動いたのに、すれ違ってしまう」みたいなモヤモヤって、仕事でも私生活でもよく起こると思います。自分の善意が空回りしている感じがして、正直ちょっと疲れるときもあります。 この本が面白いのは、利他を“きれいごと”として扱わず、むしろ人と人のあいだにある不確実さや距離をどう扱うか、という視点から語ってくれるところです。相手を信頼するとは、支配しないことでもあるとか、計画通りにやろうとした瞬間に利他から離れていくとか、自分でも痛いほど思い当たる話が多い。行為の結果はコントロールできないけれど、それでも余白を持って関わるという姿勢に、少し肩の力が抜けました。 また、柳宗悦の「不二」や、書の余白の話など、人と向き合うときに“沈黙”や“余白”がどれほど大事なのかが実感として入ってきます。一方的に助けるのではなく、関わることで自分が変わっていくことも含めて利他なんだ、という捉え方は、自分の行動を見直すきっかけになりました。 誰かのために動きたいけれど、そのやり方に迷っている人に、静かに効く一冊です。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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