利他・ケア・傷の倫理学

利他・ケア・傷の倫理学

近内悠太

累計読者数19
平均ハイライト数 38.3件/人
star総合評価 84/100
menu_book精読型

この本について

人と関わるとき、「どこまで踏み込んでいいんだろう」「これって優しさなのか、ただの押し付けなのか」と迷うことがよくあります。相手を思っているつもりなのに、なぜか距離が生まれたり、逆に自分の正しさを押しつけていたことに後から気づいて落ち込んだり。僕自身、このあたりの判断がいつも揺れます。 『利他・ケア・傷の倫理学』は、その曖昧さの中でどう立ち止まればいいのかを、少し具体的に示してくれました。たとえば、ケアは「相手に導かれるところから始まる」という視点。自分の願望から相手を変えようとするのは叱りであって、ケアではない。頭で分かっているようで、実際の人間関係ではすぐに混ざってしまう部分を、丁寧に切り分けてくれます。また、相手の大切にしているものは見えなくても、それが踏みにじられたときの傷は見えるという指摘は、対話が途切れそうな場面での小さな手がかりになります。さらに、利他が成り立つのは「にもかかわらず」のねじれがあるときで、その矛盾を受け取った側に信頼が生まれるという説明は、うまく言語化できなかった感覚に近くて、読んだあと何度も思い返しました。 誰かとうまくやりたいのに、マニュアル通りにはいかないと感じている人に刺さる本です。自分の正しさを強めるためではなく、関係の中で迷ったまま進むための視界を与えてくれます。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

近内悠太の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

人と出会い直し、生き直し、つながりを結び直すために。利他、ケア、「大切にしているもの」をめぐる哲学論考。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

BookNotion をお使いの方へ

この本の指標は、あなたの本棚でも見られます

このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要