
なぜ人と人は支え合うのか ──「障害」から考える (ちくまプリマー新書)
渡辺一史
この本について
人と関わる場面で、「正しさ」を語るのは得意なのに、実際の相手との距離感になると急に迷うことってありませんか。善意のつもりで言ったことが押しつけだったり、逆に何が正解かわからず黙り込んだり。僕もよくありますし、そこにモヤモヤしている人は多いはずです。 この本は、障害というテーマを通して、人と支え合うってどういうことかをかなり丁寧にほぐしてくれます。印象的なのは、「価値がある/ない」と人を判定してしまう側の視野の狭さを問い直す視点や、「正しさ」を掲げることで相手の声を封じてしまう構造を淡々と示してくれるところです。あと、誰かに頼ることが“自立の妨げ”ではなく、自分で決めるための手段なんだと説明してくれるくだりは、仕事でも私生活でもそのまま効いてきます。 読み進めるほど、「わかった気にならないこと」「相手の立場のまま考えないこと」「話し合うしかないこと」が、実はかなり骨の折れる作業なんだと実感します。ただ、この本はそこを道徳っぽく締めつけるのではなく、現実の場面でどんなズレや痛みが起きるのかを正面から描いてくれるので、自分の考えを調整しやすいんです。 他人との関係で「気をつけているつもりなのに、どこかうまくいかない」と感じている人には、とても刺さると思います。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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