
「日本」を捨てよ
苫米地英人
この本について
仕事でも日常でも、「なんで日本ってこうなんだろう…」と説明のつかない窮屈さを感じることがあります。秩序を乱さないのが正しいのか、それとも我慢しすぎているだけなのか。頭では分からないのに、身体だけが従ってしまう感じ。僕自身、このモヤモヤを言語化できずにずっと抱えていました。 『「日本」を捨てよ』は、そういう「言葉にしにくい違和感」を一段深い層まで引きずり出してくれます。たとえば、震災時に命より規律を優先してしまう理由を、性善説でも精神論でもなく、日本の制度や教育がつくってきた行動パターンとして説明してくれるところ。さらに、政治家や官僚を“人格”で判断しがちな空気や、司法まで「従順さ」で左右される構造を読み解いていく部分は、自分の中の思い込みを掘り返される感覚がありました。 この本は「日本を否定しろ」と煽るわけではなく、むしろ、自分がどんな枠組みの上で育ち、どんな反応を無意識にしているのかを一度外側から見るための手すりのような存在です。やりたいことに踏み出せない理由が能力ではなく環境によるのでは、と思い始めている人には特に刺さると思います。 「変わりたいけど、何に縛られているのか分からない」と感じている人に。僕もこの本でようやく、その正体の一部が見えました。
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