
洗脳護身術
苫米地英人
開拓社 / 2017-10
この本について
最近、自分の考えが本当に“自分のもの”なのか分からなくなる瞬間ってありませんか。SNSで流れてくる意見に流されやすかったり、気づけば誰かの価値観をそのまま背負ってしまっていたり。僕も仕事で判断に迷うときほど、どこまでが外部からインストールされた反応なのか判別しづらくなります。 『洗脳護身術』は、そういうモヤモヤに対して「心の内部で何が起きているのか」をかなり具体的に説明してくれる本でした。特に、変性意識やホメオスタシスといった概念を使って、人間が“仮想の世界”にどれだけ臨場感を感じてしまうかを分解してくれるところが刺さります。映画の余韻が強いときのあの感覚を、日常でもずっとキープさせられると洗脳になる、という説明は妙に腑に落ちました。 そして意外だったのが、洗脳より“自己洗脳”の方がずっと身近だという話です。「やってはいけない」と自分で思い込んでいる行動の裏側に、過去の恐怖体験や刷り込みが潜んでいるかもしれない。そういうアンカーを思い出してゆるめていくプロセスは、日々の判断に無意識がどれだけ影響しているかを知る小さなトレーニングに近いと感じました。 自分の価値観を一度分解して見直したい人、あるいは“気づかないうちに縛られている感覚”がある人には静かに刺さる本だと思います。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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