
行動経済学 感情に揺れる経済心理 (中公新書)
依田高典
中央公論新社 / 2010-02
この本について
仕事でも生活でも、あとから振り返って「なんであの判断をしたんだろう…」と自分にツッコミたくなることってありませんか。気をつければミスは避けられるはず、と思っていると余計に落ち込むし、選択肢を前にすると考えすぎて止まってしまうこともあると思います。僕自身、合理的に考えたいのに、実際の行動はどうもズレる…というモヤモヤをずっと抱えていました。 この本が面白いのは、そのズレが「自分の弱さ」ではなく、人間としてほぼデフォルトだと丁寧に教えてくれるところです。代表性・想起しやすさ・アンカーといったヒューリスティクスは、ただの思い込みの話ではなく、限られた時間と認知の中で判断せざるを得ない“現実的な仕組み”として描かれているんですよね。だから読んでいると、ミスを責めるより、どう扱えばいいかに意識が向いていきます。また、現在重視の時間選好の話も、貯金や勉強の先送りに悩むときの“正体”を言語化してくれて、変に気合で解決しようとしなくていいんだと腑に落ちました。 さらに、失敗学の視点が挟まれているのも個人的にありがたかったです。成功パターンの真似ではなく、なぜ自分はつまずきやすいのかを理解するほうが、日々の判断が少しラクになる。その感覚がこの本にはあります。 自分の判断のクセを知りたい人、努力ではどうにもならなかった理由を一度整理したい人には特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
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