
失敗の科学
マシュー・サイド
この本について
失敗したときって、つい「まあ今回は仕方ない」と流してしまったり、逆に自分を責めすぎたりしませんか。僕自身も、忙しい日ほど立ち止まって振り返る余裕がなくて、同じところでつまずくことがよくあります。頭では「学べばいい」とわかっていても、現実の場面ではなかなかうまくいかないんですよね。 『失敗の科学』が面白いのは、根性論ではなく、失敗に向き合えない“人間のクセ”を淡々と描いてくれるところです。例えば、失敗を調べる時間を惜しむ気持ちがどれだけ大きな機会損失につながるかとか、上下関係があると正しい指摘が届かなくなる構造とか、認知的不協和が判断をゆがめてしまう場面など、思い当たることばかりでした。自分がダメだからではなく、そもそも人はそういう行動を取りやすい生き物なんだとわかるだけで、変え方が見えてくる感じがあります。 特に、失敗を「性格の問題」にせず、仕組みとマインドセットの両方から整えていくという視点は、仕事の小さなミスの扱い方にもそのまま使えます。振り返りを習慣にすることも、意見が言いづらい場を少しずつ変えていくことも、この本を読んでからやっと現実味を持って考えられるようになりました。 自分の判断や記憶に「ほんとにそうだっけ?」と一度立ち止まる癖をつけたい人には、特に刺さると思います。
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