
ひとはなぜ戦争をするのか (講談社学術文庫)
アルバート・アインシュタイン, ジグムント・フロイト, 養老孟司, 斎藤環, and 浅見昇吾
講談社 / 2016-06-10
この本について
ときどき、ニュースを見ていて「なんで人はこんなに簡単に争いに向かうんだろう」とモヤっとします。理想や正義を掲げているはずなのに、どこかで暴力と結びついてしまう感じ。自分の中の攻撃性についても、説明がつかないまま置き去りになることがあります。 『ひとはなぜ戦争をするのか』を読んで刺さったのは、読者が保存している抜粋のとおり、この本が“きれいごとを避けている”ところでした。法や権利ですら暴力の延長だという視点、理想や理念にも破壊衝動が混ざるという指摘、そして支配と団結の力が表裏一体だという話。読んでいて怖さもありますが、曖昧にしていた部分をまっすぐ言語化してくれる感覚がありました。 個人的には、攻撃性が外側に向かうと内側が少し楽になる、という説明に救われました。自分の内面に湧くモヤモヤを「悪いもの」と決めつけず、仕組みとして理解できるだけで扱い方が変わる気がします。また、ナショナリズムや“多数の暴力”という構造を丁寧に見せてくれるので、目の前の出来事を少し距離を置いて考えられるようになりました。 社会の仕組みと人間の内面、そのどちらにも整理のつかない違和感を抱えている人に刺さる本だと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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